ピアノ弾きなら、必ずレパートリーにいれておきたいショパン。
初心者にショパンは弾けるのでしょうか?
今回は、ショパンの中では比較的弾きやすい、簡単な曲をご紹介します。
簡単な曲 3選
・小犬のワルツ
・ワルツ op.70-2
・雨だれ
初心者にショパンは弾ける?‘簡単’のレベルはどのくらい?
初心者にショパンは、厳しいかもしれません。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどは小さな手のちびっこたちや、ピアノに慣れていない大人の初心者にも弾けるようなかわいらしい曲がたくさんあります。
例えばバッハのメヌエット。
「♪レーソラシドレーソッソ ミードレミファソーソッソ ~続く~」
弾いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ショパンはこのようなレベルの曲がありません。
ですから、‘簡単’と言っても中級以上です。
ショパンを難しく感じる理由
これには大きく2つの理由があります。
1.弾きなれていない
作曲家によって「ありがちなパターン」みたいなものがあるのですが、他の作曲家なら段階を踏んでちょっとずつ慣れることができます。
例えばモーツァルト。
初心者はメヌエットなどの短い曲、少しレベルが上がったらソナチネやきらきら星変奏曲などに挑戦し、もっと上達したらソナタをやってみるという具合です。
上に書いたように、ショパンは初心者向けの曲がありません。
段階を踏むことなく、ショパン独特の‘間’とか‘ゆらぎ’みたいなものにいきなりぶつかるわけです。
だから難しく感じるのではないかと思っています。
2.黒鍵が多い
ショパンは調号に#(シャープ)、♭(フラット)がたくさんついた調をよく使います。
ちなみに上に挙げた3曲は、
・小犬のワルツ→変二長調(フラット5つ)
・ワルツ op.70-2→へ短調(フラット4つ)
・雨だれ→変二長調(フラット5つ)
となっています。
ショパンが好んで、最もよく使う調が変イ長調(フラット4つ)です。
初めてのショパンでワルツをやる方は結構多いと思うのですが、ワルツでも変イ長調はかなり使われています。
調号が多いと譜読みが大変になるため、余計に難しく感じてしまいます。
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まとめ
・初心者にショパンはちょっと厳しいかも。
・小犬のワルツ、ワルツop.70-2、雨だれは比較的弾きやすい。