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鳥のさえずりも音楽に!現代音楽の鬼才シャソールの世界

シャソールの音楽は、新しい!

今まで、自分の耳が体験したことのない感覚です。

シャソールの音楽は、あの有名ブランド、シャネルのコレクションでも使われています。

今回は、現代音楽の鬼才、クリストフ・シャソール(Christophe Chassol)をご紹介します。

目次
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シャソールの音楽

シャソールは、自分の音楽はミュージック・コンクレートという手法を使っていると言っています。

ミュージック・コンクレートとはこのようなものです。

「具体音楽」とも訳されるミュジック・コンクレートは、録音された音を用いて制作した音楽を指し、ラジオ局の技師だったP・シェフェールがフランスで1940年代に始めたものである。楽音ではなく、人や動物の声、自然の音や都市の騒音などを録音し、電気的・機械的に変質させ、組み合わせて制作された。

artscapeより引用 

二十世紀の半ば、現代音楽の音楽家やミュージシャン達は様々なアイディアを試しました。

録音した音楽を逆再生させたり、演説や、車の騒音さえも音楽にしたり。

それによって、新しいものがどんどん生まれていきました。

シャソールも、そのミュージック・コンクレートという手法を使っています。

シャネルのコレクションでは、鳥のさえずりを使っています。

◆Chanel (シャネル) 2015/16年メティエダールコレクション

メインになる音楽の後ろで鳥のさえずりが聞こえてくるような音楽はよくありますよね。

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

シャソールの場合は鳥のさえずりそのものをメロディーに見立て、そこにコードを置いて曲にしています。

とても新鮮でした。

かなり精度の高い絶対音感の持ち主です。

◆『Indiamore』

他に、インドの民族楽器を使った音楽もあります。

女性はシタール、男性はバヤとタブラを叩いています。

シタールは素朴な音色と独特の余韻が魅力。

まったりとしたゆる~い雰囲気です。

しかしそんなシタールもシャソールの手にかかれば、なんだか都会的で洗練された音楽になるので不思議です。

「Music is God my Love」

シタール奏者の女性の言葉です。

このフレーズだけを何度も何度も繰り返して、音楽にしています。

この女性が‘God’にどういう意味を含ませたのかわかりません。

インドは国民の8割がヒンズー教で2割弱がイスラム教。その他のキリスト教、仏教などは少数派です。

いずれにしても信仰心が強い人々で、宗教が大きな影響力を持っている国ということに変わりありません。

きっと、無宗教の日本人である筆者がぼんやりと想像する‘神様’と、この女性の‘God’はわけが違うと思います。

この言葉を選んで作品として仕上げるなんて、シャソールはセンスの塊みたいな人だなと感じました。

ミュージック・コンクリートといえば、この2曲を思い出しました。

◆『Variety Show』 坂本龍一

マリネッティの演説をもとにした曲。

マリネッティは自分の演説のことをVariety Showと言っていたんだとか。

演説というとマリネッティは政治家のように感じますね。

政治に関わっていたことは間違いないのですが、マリネッティはもともと詩人です。

「未来派宣言」という、戦争や軍国主義を皇帝する過激な芸術思想を発表します。

それで社会主義者と親しくなっていき、自分も政治と関わるようになった人です。

◆『Revolution 9』ビートルズ

ホワイトアルバムDISC2の終わりから2番目の曲。

なので、他にも曲がありますよね。

それでバランスがとれています。

この曲だけ単体で聴くのはちょっとツラいです。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は、現代音楽の鬼才シャソールについてご紹介しました。
時代とともに新しい手法が生まれていきますが、シャソールは特別インパクトが強く驚きました。

少しでも参考になればうれしいです。

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