ピアノを長時間練習すると、肩や首、肩甲骨まわりが痛くなりませんか?
「それは脱力がうまくいっていないから」
という意見を耳にしますね。
そういう場合ももちろんあると思います。
でも、わたしはそれだけではないと思うんです。
元ピアノ講師の筆者が、原因と対策をご紹介します。
ピアノの練習をして、肩、首、背中が痛くなるのはどうして?
長時間同じ姿勢でいるため、血行が悪くなったことと使う筋肉がかたよってしまったことが原因だと考えられます。
ピアノを弾くときの姿勢を思い浮かべてみましょう。
どんなふうに弾くでしょう?
こんな感じですよね。
鍵盤を見ながら弾くのでちょっとうつむき加減です。
腕を曲げる角度は、だいたい90度くらい。
下腹で上半身を支え、足で踏ん張って重心をコントロールします。
これって意外と疲れるし、気力も体力も消耗するんです。
曲の難易度が上がれば上がるほど、疲れやすくなります。
ベートーヴェンの後期ソナタやリストのハンガリー狂詩曲などは、軽いスポーツをするのと変わらないくらい体を使うんじゃないでしょうか。
スポーツの前後はストレッチをします。
必要があればサポーターを使ったりもします。
このように、必ずからだをケアしますよね。
ピアノも同じです。
からだのケアをしないと痛くなります。
それではどのようにケアすればいいでしょう?
具体的に、見ていきましょう。
ピアノ弾きのからだのケア 3選
1.練習前にストレッチ
軽く体を動かしてウォーミングアップしましょう。
ストレッチに限らず、ラジオ体操でもヨガでも何でもOK!
2.休憩を必ず入れる
気分が乗ってくるとぶっ続けで練習したくなりますが、必ず休憩を入れましょう。
集中力にも限界があるので、休憩したほうがはかどります。
おすすめは、50分練習→10分休憩。
休憩のときにも簡単なストレッチをしましょう。水分補給も忘れずに。
休憩後の練習は30分~40分がベストだと思います。
3.肩こり解消グッズを使う
肩が凝ったり、痛くなってしまった場合は、肩こり解消グッズを使いましょう。
かなりたくさん試しましたが、これがおすすめです。
まとめ
・練習の前後は軽いストレッチをしよう!
・必ず休憩を入れよう!