人の声ってどのくらいの周波数でしょう?
テレビの特番で‘奇跡の歌手’みたいな番組があったりしますよね。
とんでもなく高い音を出せる男性歌手が紹介されていたり。
すごいですよね。
奇跡というだけのことはあって、声域も周波数も全然違います。
では、ふつうの人たちの周波数はどれくらいでしょうか?
人の声の音域は周波数 Hz(ヘルツ)で表すとどのくらい?
歌う時と話す時ではかなり違うので、それぞれ見ていきましょう。
◆歌う時の声域
【男声】
バス
87~294Hz
バリトン
98~392Hz
テノール
131~440Hz
【女声】
アルト
175~784Hz
メゾ・ソプラノ
220~880Hz
ソプラノ
262~1047Hz
※小数点以下は四捨五入した数値です。
周波数は数が小さければ小さいほど低い音に、大きければ大きいほど高い音であることを示します。
音域としては、約2オクターブです。
◆話す時の声域
成人男性
120~200Hz
成人女性
200~300Hz
これは、かなり個人差があると思いますがおおよその目安にはなると思います。特に何も意識せず、ナチュラルに会話をした場合の数値です。
「さ行」など空気を含む音の時は、4000~5000Hzと、部分的に高い数値になります。
ちなみに、筆者(34歳・女・合唱はメゾソプラノ)の声で測定した数値ですが、
・「あーーー」と伸ばし続けた声は、194~152Hzへ徐々に下がる
・「キャー!」という悲鳴は、1791Hz
という結果になりました。
‘話す時’より‘歌う時’の方が、音域が広いのはなぜ・・・?!
小・中学校の音楽の授業で、合唱をやったと思います。
のどが疲れませんでしたか?
力まずにのどを使って上手く呼吸ができれば疲れませんが、はじめから歌唱センス抜群な子供はそういないので、みなさん経験があるのではないでしょうか。
歌う時にのどが疲れるのは、話す時と同じノリでのどを使っているから。
「‘話す’も‘歌う’も、声を出すんだから一緒じゃん!」
と言いたくなりますが、歌う時は体を楽器に見立てて使わないと、のどを痛めてしまうんです。
低い音や高い音を出す時には、体を楽器にしたり、いつもと違うのどの使い方をしてみたり、いずれにせよ、ちょっと頑張ります。
ちょっと頑張った分、話す時より歌う時のほうが音域が広いんです。
ひとことメモ
赤ちゃんの泣き声は、2000Hz以上。
しかも雑音が入っているから不快に感じるそう。
不快=無視はできない!
だから、欲求を伝える大切なサインになるんです。